BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

【真読】 №131「猫を蓄うことを禁ず」 巻六〈雑記部之余〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号56 猫を飼うは殺生の咎(とが)をもって戒疏にこれを禁ず。密部には『蘇婆呼童子経』の中に曰く、「猫・狸・羖(ひつじ)・羊を蓄うことなかれ、(乃至)かくの如くの人今世・後世に真言を…

よこみち【真読】№130「ガラスのごとき・・・」

「お坊さんって、女性恐怖症じゃない?」 と、誰かからはっきり聞いたわけでもないし、そんな文章を読んだという定かな記憶があるわけではないが、でも誰かがきっとしゃべっていそうな気がする。少なくとも今回の本編のような文章に触れると自分などはそうい…

【真読】 №130「霊場に女人を禁ず」 巻六〈雑記部之余〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号56 問う、「霊場に女人を禁ずるところ多し。その謂い、如何」。 答えて云く、「密院には殊に女人を禁ずべし。吾が祖の遺誡にも〈僧房に女人を入るるを禁ずべし〉の一條あり。女人の容色を視…

よこみち【真読】№129「ストイックさの彼岸」

『真俗仏事編』を読んできて思う一つに、編者子登の現実を見る目が寛容的だということがある。以前、在家の斎会に酒を勧められたらどうする、という話題を扱ったことがあったが、その時にもそう感じた。http://ryusen301.hatenablog.com/entry/2016/01/15/08…

【真読】 №129「蚕衣ならびに金襴衣」 巻六〈雑記部之余〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

字書に蚕は蠶と通用す。 問う、律に拠れば布の袈裟を如法とす。蚕衣の袈裟を用ふるは非法なるか。 答て曰く、道宣律師は蚕衣を制したまい、義浄三蔵は蚕衣を大乗の了義なりとして開したまう。今略してこれを弁ぜん。 南山道宣律師、天人に蚕衣を如法なるかと…

よこみち【真読】№128 大きな声では言えないが、小さな声では聞こえない

人さし指を口に当てる、このポーズ、「静かにして」という意味とともに、「内緒にして」という意味をも表す。本編では前者のつもりでつかったので、よこみちでは後者といこう。 その1 まだスマホなど出回る以前の頃、携帯電話の着信音をおもしろ半分に笑点…

【真読】 №128「念誦の音声」 巻五〈雑記部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号54 真言を唱ふるに音を出すも出さざるも各々その効能あり。『阿噌力経』(二十一葉)に曰く、「但し心に誦して音を出さざれば、よく一切の前身の中の所作の一切の悪業罪障を滅す。声を出し…

よこみち【真読】№127「勧進帳」

同じ業界の方たちなら今回の本編、誰しもが身に憶えのあることだろう。暗記していたはずの経文が出てこない。後ろにいる檀信徒の不審がる気配がびんびん伝わる。とっさに経の出だしからやり直すが、やはり途切れたところまで来るとその先が出てこない。仕方…

【真読】 №127「経を置いて忘れに備う」 巻五〈雑記部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号54 経を読むに、たとひ諳んずるとも本を看るべし。恐らくは文字を失(あやま)り、あるいは忘れあらんかと。『瞿醘経』下の三葉に見たり。

よこみち【真読】№126「無間と無限」

本編の「無間一切時」という言葉だが、その語彙も文脈上の意味も「間断することのないあらゆる時間」をさす。無間地獄という場合もこれと同じだ。寸刻も休むひまのない地獄。だが無間地獄と聞いて「無限に続く地獄」と受けとめてしまう人も少なくはないだろ…

【真読】 №126「勤行の時」 巻五〈雑記部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

問う、仏前に看経勤行すること、世俗には朝夕の二時に限ると思えり。 答えて曰く、必ずしも二時に局(かぎ)らず。『時處軌』に曰く、四時(晨・午・昏・夜半)、三時(晨・午・昏)、二時(晨・午)、一時(暇を得るに随う)、無間一切時(行住坐臥に修する…

よこみち【真読】№125「五体投地」

祖父の真前にお参りをしたいと、生前親交のあったご老師がお見えになった。黒衣に木蘭色のお袈裟に改められたご老師を、開山堂に並んでいる歴代住職の位牌の前にご案内した。ご老師はおもむろに礼拝をし始めた。座具を展べて両膝を着き、両手を仰向けて床に…

【真読】 №125「礼拝」 巻五〈雑記部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号54 仏を礼するに三拝をなさしむるは『智度論』に曰く、三毒を滅し、三宝を敬い、三身を求め、三界をなす等と(『義楚六帖』)。 ○『増一阿含経』に礼拝の五功徳を説きたまえり。 一には、端…

よこみち【真読】№124「聖なる場所」

「道場」という言葉が「聖道を証する所」にもとづく言葉だと知ったのはこの本編が初めてだった。それより先に「剣道場」や「空手道場」などの用語に慣れていたのでごく一般的に、武道をならう施設、という解釈をしていた。本編の引く『西域記』がオリジナル…

【真読】 №124「道場」 巻五〈雑記部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号53 仏の在(いま)す處を道場と云うは、『西域記』第八に曰く、賢劫の千仏、金剛座に座し金剛定に入りたまう。聖道を証する所なればまた道場という。 ○按ずるに、秘軌の中には本尊の在す所…

よこみち【真読】№123「教えてSiri」

とても初歩的なことのように思えていささか恥ずかしいのだけど、正直に話してどなたかに教えていただこうと思う。 うちは曹洞宗のお寺だけど、庫裏の中に仏壇があって、そこには私の祖父母ほか亡くなった親族の位牌を祀っている。で、そこを「お内仏」と呼ん…

【真読】 №123「内持仏堂」 巻五〈雑記部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

問う、吾が邦、本堂の外、方丈あるいは寮の内に仏像を安じて内持仏堂と云う、これ本拠ありや。 答えて曰く、義浄の『南海寄帰伝』に出たり。彼に云く、僧房の内、尊像を安ずることあり。あるいは窓上において、あるいは故(ことさら)に龕を作る。食坐の時、…

よこみち【真読】№122「折々の愉しみ」

会えない人を「思い慕い」てその姿を絵図・形像に再現し自分のそばに置く。本編のfbアップにもコメントいただいたように、その行為は釈尊に限らず、この世に生きる人たちにも共通するものだろう。 だが私は今回の本編を読んで、特に引かれたのは『西域記』の…

【真読】 №122「仏像を安置す」 巻五〈雑記部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号53 木像・絵像を礼拝恭敬することは全く如来在世の尊を拝するに同じ。ゆえに仏滅後、絵・木の像を安じて拝せしむ。 『円覚経』に云く、もしまた滅後に形像を施設して心に存し、目想し、正臆…

よこみち【真読】№121「教えてイイコト、ワルイコト」

たとえば仏像開眼の儀礼作法を知りたいとしよう。 そうした事情に明るいどこかのお坊さんに聞きに行く。「教えて下さいな」「そんなこと簡単に教えられるもんじゃないよ」「そんなけちなこと言わないで教えてよ」「なに言ってんだ、そんな軽々しいもんじゃな…

【真読】 №121「たやすく印明を見聞きする罪」 巻五〈雑記部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号53 『集経』第一(仏頂壇法)、仏、諸の比丘に告げたまわく、「いまだ一曼荼羅道場に入らざる者は、為に三昧陀羅尼呪印を説くことを得ず。聴聞することを得ず。法を見ることを得ず。もし為…

よこみち【真読】№120「秘すれば花」

「××××××、×××?」 「△△△△△」 「×! ××××××???」 「△△、△△△△」 「××、××!!(核爆)」

【真読】 №120「露わにして印を結ぶことを得ず」 巻五〈雑記部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号52 問う、印を結ぶに袈裟の下にし、あるいは衣袖の中にして手を露わさざるいわれは如何。 答えて曰く、これ印呪を重んずる義なり。もし露わにし軽くすれば、悪鬼神に碍(さえ)られて成就せ…

よこみち【真読】№117/118/119「数珠ってどうよ?」

この連載で複数の本編項目にひとつの「よこみち」ってはじめてかも。 にしても数珠に対する思い入れは強いね。そもそも巻一の№1からして数珠のことを取り上げていた。http://ryusen301.hatenablog.com/entry/2015/02/10/064322巻五になると上掲の№117~119な…

【真読】 №119「数珠の功徳」 巻五〈雑記部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号52 数珠を造る法ならびに加持の法、『陀羅尼集経』の第二「文殊根本儀軌第十一」に出たり。この法に依って造り加持せざれば功徳少なし。深秘なれば今出さず。師に問うべし。 ○『瑜伽念珠経…

【真読】 №118「数珠の種類」 巻五〈雑記部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号51 『金剛頂瑜伽念珠経』に曰く、「煩悩を滅せんと欲せば、まさに数珠を持して常に身に随え、専心に諸仏の名号を繋念すべし。 しかるに数珠の多少に功徳の勝劣あり。一千八十珠を上品とす。…

【真読】 №117「数珠の起因」 巻五〈雑記部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号50 『木槵経』に云く、釈迦如来、中天竺摩竭陀国霊鷲山に住せし時に、難陀国の波琉璃王、使いを以て仏に言(もう)さく、「我が国は辺国にしてしかも少(ちいさ)し。頻りに兵乱し五穀貴(…

よこみち【真読】№116「俺さまファースト?」

本編「逆修」の件、もしこれが本編に添付した画像のように受戒を主題としているのであれば、その意味合いは、死後に受戒し戒名を得るよりも、生前に受戒自誓して戒名を受ける方が理にかなっている、という昨今多く云われている意見にたどり着くだろう。たし…

【真読】 №116「逆修」 巻五〈雑記部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号50 逆は「あらかじめ」と訓ず。あらかじめとは先だってなすことを云う詞なり。我が死後の修福を生涯に先だって修すれば逆修と名づく。『釈氏要覧』には「預修」と云う。「預」もあらかじめ…

よこみち【真読】№115「“してあげる”ことを布施と云う」

コンビニのレジなんかでよく見かけるおつりの時にでたこま銭などを入れるためにおいてあるだろう箱。「アフリカの恵まれない子どもたちへあなたの善意を」とか「いまだ困っている被災地へささやかな支援を」とか添え書きがしてある。場面は違うけれど、テレ…