BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

2014-01-08から1日間の記事一覧

七左衛門の除蝗録 その3

稲虫退治のために鯨油をどのように使うのか。 それには図のような道具を用いて使います。油水を入れる桶や、油を振り入れるためのシジミ貝を柄の先に付けたさじ、油水を入れる壷や竹筒、ほかに棒や箒、笹竹などがあります。 油を使って稲虫を退治する方法は…

七左衛門の除蝗録 その2

大きな音で追い払い、松明の灯火に集めるとは言っても相手は虫。その実効性はかなり不確かなとこがあります。でもそれにさえすがらなければならなかったのが、それまでの稲虫対策でした。 そこで注目されたのがクジラでした。図は、『除蝗録』に掲載されたク…

七左衛門の除蝗録 その1

江戸時代、北秋田の肝煎・長崎七左衛門が著した稲虫退治の方法は、いろんな意味で画期的な意義がありました。その周辺の事情をしばらく綴っていきます。まずは稻虫退治方法のバイブルといわれる『除蝗録』という本があります。これは七左衛門没後、6年を経た…

長崎七左衛門

長崎七左衛門(1731年-1820年) 秋田県北秋田市七日市(旧七日市村)長岐家7代目の当主。久保田藩坊沢村の長崎清左衛門の四男として生まれる。その後、七日市村の長岐家に婿入りし、25歳で長岐家の7代目当主となった。ただ、七左衛門は婿入りしているのに、名…

葛黒火まつりかまくら その1

私の住まいから川の上流方向へ約八キロ。 現在は30戸に満たない葛黒という集落がある。 ここに江戸時代から伝えられるという小正月行事「火まつりかまくら」がある。 かつて長男が小学生低学年の頃、初めて目の当たりにした時 小さな山里に伝えられた火ま…