BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

七左衛門の除蝗録 その1

 

 

 

江戸時代、北秋田の肝煎・長崎七左衛門が著した稲虫退治の方法は、いろんな意味で画期的な意義がありました。その周辺の事情をしばらく綴っていきます。
まずは稻虫退治方法のバイブルといわれる『除蝗録』という本があります。これは七左衛門没後、6年を経た文政9年(1826)に出版されました。この本に、江戸時代の稻虫退治のようすが詳しく載っていますので、これを見てみます。
この画像は、「蝗遂(むしおい)」の図。
松明をともし、鐘や太鼓をならし虫追いをとなえて田のあぜをめぐり、騒々しさで虫を追い払い、あるいは火に集まった虫を田んぼから遠くへ追いやるというもの。かなり原始的な方法です。

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