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BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

日本仏教の社会倫理-1

http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/jicho/list/CK2013110502000212.html

読み応えあった。

⊿「鎌倉新仏教優越史観」に対する批判が際立つ。島薗が整理するその特徴とは、

 1)鎌倉新仏教、とくに祖師たちの思想こそ日本仏教の最高峰であり、他の仏教者たちの思想や実践に卓越した価値を持つ。

 2)鎌倉新仏教はキリスト教、とりわけプロテスタントと同様、絶対者との対峙を実現しており、深い内面的宗教性という点で大乗仏教史上でも卓越した達成を示した。

 3)鎌倉新仏教において初めて国家権力から自立した仏教が成立し、続に依存しない聖が打ち立てられ、聖と俗の不断の緊張関係が成立するに至った。

 4)鎌倉新仏教において初めて出自や身分や家柄などを越え、差別される人々への眼差しを持ち、すべての人々を平等に遇する普遍主義的な救済宗教性が成立した。

 (以上p137)

「正法」をキー概念としていること、得吾意の共感とともに、現在注目している戦後の「正法日本建設運動」への私の関心が、有意義なものと確認できた。著者島薗はこの時期のそうした運動についてまだ情報持っていないようだ。