BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

「お盆」十題 その8 “中元”

 月遅れという違いを抜きにして言えば、お盆は7月15日。ご存じのようにこの日は、僧侶たちにとっては「自恣の日」といって、集団で修行生活している仲間の「反省日」にあたる。今ひとつは「中元」にあたる。
 お中元として、その習俗がけっこう変わりつつも残っているいい例といえる。で、中があれば上も下もあるというわけで、1月15日の上元、10月15日の下元。三つ合わせて三元という。このあたりは情報も行き渡っているのでみんなよく知っているようになった。
 で、もう一歩進んでみると、上元は大自然の主宰者「天官」への感謝を捧げ、中元は畑作の主宰者「地官」、下元は稲作の主宰者「水官」へとそれぞれ感謝を捧げる、いわば感謝祭ということがわかる。捧げ物は、それぞれに応じて大自然の恵みならなんでも、畑の恵み、田んぼの恵みということになる。
 思うに、中元の場合、畑作物の主は「麦」なので、麦を使用した製品がよろしいのじゃないかと思う。冷や麦、そうめんなどお中元の定番がいくつか考えられるが、なかでも取り分け大事なのが、麦の恵みを抽出加工した飲み物、そう、ビール!!
 お中元にはビール! お盆にはビール! はい、言いたいことはこれです。

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