般若湯 その1 菩提水
とある仏教書の企画座談会だった。
天台宗系のさる仏教学の先生と話していた時のこと。
「釈迦は霊魂のことを説いていないとか言って批判的に言 う人は多いけど、そんな人の多くは酒飲んだり結婚してた りするんだよね」。
だよね。
というわけで開き直ってお酒のことなど話題にしたい。
その一つめだが、「般若湯」の名前はよく知られている が、「菩提水」とは聞いたことがあるだろうか。原意から 言えば「菩提」も「般若」も近い意味になりそうだが・・ 。
十七世紀後半に刊行された仏事一般の由緒考証書からご 紹介である。
〈時は五代。至聡と名のる僧がいた。祝融峯に修行するこ と十年、戒行ともに具われりと自ら思っていた。ある日、 山を下りて道行くと紅蓮という名のひとりの美女に出逢う 。一瞬にして心動き、ついに“合歓”せり。夜が明けてく だんの僧は起き沐浴して、その女性とともに“化した”。 そのことを詠んだ詩がある。
「練達の修行者、その名は至聡。
名にしおう修行の山・祝融峯に十年こもっていた。
腰ぎわにため込んだ“菩提水”
“紅蓮一葉の中”に向かってそそいだのである」〉
う~ん、もしかしてR18? 訳に自信ないので諸賢の ご批正をどうかよろしく。 しかし、酒と坊主と女って、からむんだなぁ。
天台宗系のさる仏教学の先生と話していた時のこと。
「釈迦は霊魂のことを説いていないとか言って批判的に言
だよね。
というわけで開き直ってお酒のことなど話題にしたい。
その一つめだが、「般若湯」の名前はよく知られている
十七世紀後半に刊行された仏事一般の由緒考証書からご
〈時は五代。至聡と名のる僧がいた。祝融峯に修行するこ
「練達の修行者、その名は至聡。
名にしおう修行の山・祝融峯に十年こもっていた。
腰ぎわにため込んだ“菩提水”
“紅蓮一葉の中”に向かってそそいだのである」〉
う~ん、もしかしてR18? 訳に自信ないので諸賢の
はんにゃ