BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

般若湯 その2 三つぞろい

 その昔、何で調べたのだったか、般若湯の本を尋ねて行き当たったのが蘇東坡の詩。

 『東坡志林』巻二に次のようにある。

 僧文葷食名  僧謂酒為般若湯、謂魚為水梭花、雞為鑽籬菜、竟無所益、但自 欺而已、世常笑之。人有為不義而文之以美名者、與此何異哉。 

 ご覧通り、酒は般若湯、魚は水梭花、鶏は鑽籬菜。

 紹介の文章にこれは「僧」の業界用語。皮肉の調子が強いのはしょうがない。

 自慢にはならないけど “ナマグサボーズ” とは、古い伝統があるんですね。

 というわけで、今宵も水梭花と鑽籬菜を支度して、とっておきの般若湯などいただきましょうか。

 

http://www.gutenberg.org/cache/epub/24114/pg24114.html