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BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

葛黒火まつりかまくら その2

 今年の2月。10数年ぶりの火まつりかまくらが復活した。

 思い入れのあることなので、いくたびかこれに触れたい。

 「復活」という表現はこの小正月行事を伝えてきた葛黒(くぞぐろ 新聞などでは〈くぞくろ〉と表記されるが)集落の人たちはあまり好まない。

 それはあまり華々しい扱いを受けたくないということと、中止するに至った経緯が苦渋の決断だったことにもあるようだ。

 私たちがこの行事を再開したいと思ったのは、たしかに冬のイベントして寂しい山里を活気づけたいという思いはあったものの、集落の人たちの気持ちもこの祭りとともに再興したいという思惑があった。だからなによりもデリケートな「気持ち」を大切にしたかった。

 実際に祭りの準備に取りかかると、われわれサポート部隊はほとんど「その他大勢」状態。ご神木の切り出し、会場までの運搬、「まがなわせる」と呼ぶご神木の飾り付け、起ち上げ、点火、引き倒し、小木に切り分け、など一連の作業はすべて葛黒の人でないとなにもわからない。

 なかでも「まがなわせ方」はワラの束ね方、芯になる木への巻き付け方、豆ガラやウチギ、竹の結わえ方など、かなり専門的な技能がいる。

 なんでも、ただ太く厚くすればよいものではないという。できるだけ小分けにしたワラ束を幾重にも重ねるようにする。そうすると火を着けた時の燃え方がじっくり長い時間をかけて燃えるのだそうだ。たんに太巻きにしただけでは、あっという間に燃えてしまう。闇夜に燃え上がるご神木の灯りをできるだけ長時間にするために「まがなわせ方」は大事なのだという。

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 ふだんはさほど饒舌でもない人たちが、この作業になると率先してからだが動き、「こごはこうやってやらねばだめだもんだ」と檄が飛ぶ。

 しかしこの「熱さ」がうれしい。

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 人を熱くする力。祭りの持つその力を充分に感じていた。

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