【真読】 №17「寺院に鎮守を守す」 巻一〈祈祷部〉(『和漢真俗仏事編』読書会)
webテキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号18
※「守す」→「安す」カ
問う、「寺院に多くは社あり。これ本朝は神国なるゆえか。また異域もかくのごとくなるか」。
答う、「もとより精舎の䂓式なり。『要覧』にいう“『四分律』にいわく、伽藍の中に神屋を立つと”。またいわく、伝に云う、中国の僧寺に鬼廟を立つ(『増輝記』に云う、すなわち鬼子母の廟なり)。次に伽藍の神廟を立つ。次に賓頭廬の廟を立つ(賓頭廬の事、下に出づ)」と。