【真読】 №26「六種供具」 巻二〈供養部〉(『和漢真俗仏事編』読書会)
webテキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号21
華・塗香・水・焼香・飯食・灯明なり。これ六波羅密を表す。
水は檀波羅密、貧苦を潤すをもってなり。
塗香は戒波羅密なり、塗香はよく垢を清浄にす、戒の体、浄よく垢を治するに喩う。
華は忍波羅密にたとう、花を見て瞋(いか)るものなし、ゆえに忍に喩う。
食は禅波羅密なり、禅悦食というゆえなり。
灯明は般若に喩う、智よく明了に物を照らして縁すること、灯光のごとし。
焼香は精進に喩う、同断なり、香の燃えるはこれ勤め怠らざるの喩えなり。