【真読】 №37「散銭」 巻二〈供養部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)
これのことかな。
テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号24
散銭の名、内典にこれ無し。俗に参銭、または賽銭と書ける本拠なし。散銭の文字は韓退之が『仏骨表』に出たり。
『仏骨表』にいわく、「皆な云く、天子・大聖なお一心に敬信したまう。百姓何人ぞ。あに更に身命を惜しむべけんや。頂を焚(や)き、指を焼いて、百十の群れをなし、衣を解き、銭を散じて、朝より暮れに至って、転(うた)た相い倣効す。惟だ恐るらくは、時に後(おく)れんことを、老少、奔波してその業次を棄つ」。