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BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

【真読】 №41「蓋」 巻二〈厳具部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

tengai.jpg (412×321)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号25

 『金蔵経』にいわく、「昔、善化王に子あり。出家して独覚と成る。入滅の後、塔を建て、その塔破壊せるとき、王、修葺(しゅうしん)して、自ら宝蓋を造りて施す。この福を以て百千世常に輪王となる」。
 ○『経律異相』にいわく、「仏、諸の比丘とともに王舎城より毗舎離国に詣(いた)る。阿闍世王、楼上より遥かに見て、塵土の仏身を汚さんことを恐れて、人に勅して五百の蓋をたてまつる」。
 ○『菩薩本行経』にいわく、「仏、諸の比丘、及び阿難と鬱卑羅延国より村落を遊行す時、これ極熱にして陰(かく)るところなし。かかる所に羊を放して逐うて来る人ありけるが、仏の暑熱を稟(う)けたまうを眺(み)て悲しみ、すなわち草を編みて蓋を作り、仏の上を覆いて行きけるが、たちまち念(おも)えらく、羊遠く亡(にげ)れば、恐らくは看失わんと。ここにおいて蓋を擲(なげ)棄て頓(やが)て羊を逐うて奔(はしり)けり。仏、微笑して阿難に告げたまわく、“この人、草蓋を以て仏を覆う。この功徳を以て十三劫の中に、悪道に堕せず。天上人間尊貴の家に生まれ、快楽にして自然に七宝の蓋その上を覆わん。十三劫竟(おわっ)て出家修道して辟支仏(びゃくしぶつ)と成り、阿耨菩提(あのくぼだい)と名づけん”」。
 ○私にいわく、「天蓋」と称(なづけ)る文字は秘軌の中に見えたり。