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BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

【真読】 №43「卓圍(うちしき)」 巻二〈供養部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

H153-2.jpg (420×268)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号26

 『新編鎌倉志』の「極楽寺の寺宝」にいわく、「繍心経の卓圍、一帳」。卓圍は俗にいう「打敷」なりといえり。
 愚、按ずるに、卓圍とは、経を載せたる卓(しょく)を蓋(おお)い圍(かこ)むの義を以て「卓圍」と名づくるなるべし。然れどもこの文字の出処いまだ考えず。さらに繹(たず) ぬべし。
 ○また謹んで打敷の本説を勘(かんがえ)るに、『菩提荘厳陀羅尼経』(十帳)にいわく、「この幢の中に獅子座あり。閻浮檀金を以て成ずる所の七宝荘厳をせり。種々天妙の衣服を以てその座の上に敷く(今の世、男女の衣を捨てて打敷とす。これに拠るべし。然りといえども、新繍を裁ち縫うは尚お善かるべし)。
 ○また『文殊師利菩薩仏刹功徳荘厳経』中(初葉)にいわく、「如来、慈氏菩薩に告げたまわく、“汝、今仏のために法座を厳(かざ)り弁ぜよ。我まさに昇りて法門を説くべし”。その時、慈氏菩薩、すなわち神通現行の境界を作(な)す。この通に由るがゆえに、師子座を化し、高きこと四万踰繕那、無量の宝を以て周匝し、細飾し、天の妙衣を以て、その上に敷く。柔軟にして、これに触れる者は安楽を獲得す。この時、如来本座より起ちてこの座に昇りたまう(略文)」。