BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

【真読】 №47「梵唄曲節の濫觴」 巻二〈音楽部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

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テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号27

 今に至って伝うる所の梵唄の曲節は、魏の武帝第四の子、陳思王・曹子建より始まる。
 ○『仏道論衡』にいわく、「陳思王、毎(つね)に仏経を読みてもって至道の宗極となす。転読七声の升(あがり)・降(さがり)・曲(まがり)・折(たぐり)の響きを製す。世の人、みなこれに法(のっと)る。かつて魚山に遊ぶに、たちまち空中に梵天の響きを聞けり。清颯哀婉にして、その声、心を動かす。しかれども侍者はこれを聞くこと得ず。陳思王深く感じて、いよいよ法応を悟る。すなわちその声節を慕いて、梵唄ならびに文をつくれり」。