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BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

【真読】 №53「法螺」 巻二〈音楽部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

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テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号28

 問う、「法事に法螺を吹くは、何のためぞ」。
 答えて曰く、「仏の説法の音声の幖幟なり」(『大日経疏』十六の五「仏頂」の中の、「無量仏頂の三摩耶形を珂貝とす」とはこの義なり。珂貝は螺なり)。
 またこれを吹けば諸天善神、歓喜して影向したまうゆえとす(『大悲経』)。
 またこれを吹けば大乗の法義を演(の)べて大法の威力を彰わすことを表示す(『法華経』)。
 また一切有情、これを聞くと諸の罪障を滅する功能あり。
 ○『義疏六帖』(二十三)に曰く、「『大悲経』に云く、“もし一切諸天善神を呼召せんがためには、宝螺手をもとめよ”と」。
 ○また云く、『法華経』に云く、「大法螺を吹き、大法鼓を撃ち、大法義を演べ、大乗の法、雄猛なるを表す」。
 ○『不空羂索経』十八(世間成就品)に曰く、「もし螺を加持して、高望の所に詣でて、大声に吹けば、四生の衆生、螺声を聞く者、諸の重罪を滅して、受身を捨ておわりて、等しく天上に生まる*」。
 ○また次に、「螺声を聞いて、四(西カ)方極楽国に往生して、蓮華に化生する」の文出ず。

*捨受身已等生天上=出生の際、この世に受けた限定された身を解き放たれて、天上世界に生まれ代わることが出来る。