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BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

雨の西麻布

 18歳から22歳の四年間を一緒に過ごした。

 このメンツが一堂に会するの32年ぶり。この時間のブランク感が全くない。一気にわいがや。

 集合場所の表参道B3出口からアンティック通りと呼ばれていた路を別院へ。折からの雨。町並みはすっかり変わっている。富士フイルムのビルまで来ると長谷寺はもう正面。あの頃はなかった山門をくぐり、宵闇と雨雲で暗くなった境内へ。

 四年間寝起きした学寮はもうない。僧堂と本堂そして十一面観音を納めた大仏殿以外は変わってしまった境内。新設の東屋の中で十五分ほど過ごす。あの頃はなかった六本木ヒルズのビルが輝いている。

 食材の買い出しに通っていたスーパー山長はコンビニとなっていた。そういえばあの頃はまだコンビニなどなかった。霞町交差点へ出て浜の家ののれんをくぐろうとすると開店にはまだ一時間近くあるという。向かい側のバス停へ渡り、バスで渋谷へ出た。

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 地元の農協に勤めながら土日は自坊の仕事をしている。今年、退職してゆっくりしようかと考えている。

 この春まで宗務所副所長をしていた。予定では所長となるはずだったが他の候補が現れ、今は宗務所仕事を離れて自坊に専念している。

 母国スリランカで大学教授をしながら曹洞宗の寺院を開き、老人施設も開所した。今年定年だが師寮寺の静岡の寺で勤めの話も出ている。

 救急病院で受付の仕事をしている。今年、娘に子供が出来てじいになった。

 管区センターの主管になった。この春、安居中の長男が脳梗塞となり瀕死の危機に。いまは入院しながらリハビリしている。

 今回来れなかったもう一人はまだ独身、母親の介護を始めて五年目。

 一緒になると30年の月日は一気にワープする。変わらぬキャラクターがうれしい。

 だが積み重なった時間はそれぞれに深く刻まれている。

 こんどは皆で一緒にスリランカへ行こう、と盛り上がった。