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BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

【真読】 №65「廻向」 巻三〈祭礼部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

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テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号33

 廻向の義を問う。
 答えて曰く、「亡者の為に経を誦み、真言陀羅尼を唱う。その功徳を廻らして彼の亡者に向かわしむ故に廻向と云う。
 『四教集解』に曰く、“廻向は、自らの功徳を廻らして、他の衆生に向かえ、同じく無上の仏菩提に会す。声を廻らして角に入るれば、響き必ず遠くに聞こえるが如し”と云えり(これ『智論』の釈文を取る)。角に入るとは、角は吹き物なり。言うこころは、声は遠く聞こえず、しかるを角に入るれば響きとなって、遠く到るが如し」となり。
 問う、「上み仏界より、下も餓鬼・地獄界までも、この功徳遠く廻り到るの理、しかと会得し難し。示したまえ」。
 答えて曰く、「それ一心は法界を体とす。ゆえに廻向心、一念発すれば即ち三世に通じ、十方に亘(わた)る。ここを以て、この方の心と、彼の方の心と、同一法界なる故に、礙(さまた)げず直ちに至り通ずるなり」。