BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

【真読】 №78「苦行」 巻三〈苦行部〉(『和漢真俗仏事編』読書会)

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webテキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号37

 諸の苦行は精進波羅蜜の行なり。ゆえに『智度論』十六に曰く、
「いかんが精進の相と名づく。
 答えて曰く、事に必ずよく発して、難ずることなく、志意、堅彊(けんきょう)にして、心に疲倦なく、所作究竟す。かくの如き等を精進の相と名づく」と云えり。
 また曰く、「菩薩、精進して休まず、息めず。一心に仏道を求む。かくの如き行者を名づけて精進波羅蜜となす。好施菩薩の如きは、如意珠を求め大海水をくみ、筋骨を苦しめ、終に如意珠を得て、衆生に給し、その身苦を済いたまう。菩薩、かくの如きの為し難きをよく為す。これを菩薩の精進波羅蜜となす。