BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

【真読】 №79「腕香ならびに手燈」 巻三〈苦行部〉(『和漢真俗仏事編』読書会)

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webテキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号37

 問う、「腕香を焼(た)く、手燈を燃やすは、正法に出たるか」。
 答う、「『梵網経』(貪財惜宝戒)に云く、“後に新学の菩薩の百里千里より来て、大乗の経律を求むることを見ては、まさに法のごとく、ために一切の苦行を説くべし。もしくは身を焼き、臂(ひじ=腕)を焼き(これ腕香、手燈等なり)、もしくは身・臂・指を焼いて、諸仏を供養せずんば、出家の菩薩にあらず、乃至、餓えたる虎狼・獅子と一切の餓鬼とに、悉く身肉手足を捨てて、これを供養すべし(文)”。
 また『法華経』の喜見菩薩の身を焼き供養したまうも、この行なり(詳らかに下に出す)」。