BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

【真読】 №118「数珠の種類」 巻五〈雑記部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

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テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号51

 『金剛頂瑜伽念珠経』に曰く、「煩悩を滅せんと欲せば、まさに数珠を持して常に身に随え、専心に諸仏の名号を繋念すべし。
 しかるに数珠の多少に功徳の勝劣あり。一千八十珠を上品とす。一百八珠を最勝とす。五十四珠を中品とす。二十七珠を下類とす。
 手に念珠を持して心上に当て、静慮して念を離れて、心専注にして、もしは頂髻に安じ、あるいは身に掛け、あるいは頸上に安じ、及び臂に安ず。なお頂髻に安ずれば無間を浄む。なお頸上に帯すれば四重(殺生・偸盗・婬欲・妄語)を浄む。手に持って臂に上れば衆罪を除いて、よく行人を悉く清浄にせしむ」と。(已上、経文略)