BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

【真読】 №138「扇を執るは僧の礼」 巻四〈送終部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

maiko 舞妓 Kamishichiken 上七軒 Katsuna 勝奈 KYOTO JAPAN

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号59

 僧の扇を執るは、これ礼なりとす。
 『要覧』に云く、西天、多くは扇を執る。『阿含経』に云へるごときは、阿難と羅云(らうん)と皆な扇を執りて仏に侍す。優婆律蔵を結集するとき、波斯匿(はしのく)王、象牙の装扇を与えて律を誦せしむ。また古えの高僧・慧榮、経を講ずるとき扇を執る。隋の煬帝は、高僧・敬脱に大竹扇の闊(ひろ)さ三尺あるを賜うて、禁中に入れ経論を講ぜしむ。