BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

【世読】No.10「無沙汰(ぶさた)」巻一〈倭文用語類〉(web読書会『世説故事苑』)

ご・ぶ・さ・た・ね  ♡

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  沙汰とは『杜詩』に曰く。「江河の濁るを沙汰す。」『集註』に曰く。「沙汰は篩(ふるい)を以て沙(いさご)を貯わえ、その細かなるを去りて、その大なるを存するを汰と曰う」[已上]
  言う心は物の道理を別つこと沙を汰(ゆり)て細かなるを去り、大なるをおさむる如くにす、これを沙汰と謂うと。これに依て公儀の判断を沙汰と云う。[群書に多く出づ]
倭俗世間の人の判断を世間沙汰と云うはきこえたり、風説を沙汰と云うは不可なり。その謂(いわれ)なし。また無沙汰というは上の字義に依るに理非別ざる体をいうなり。故に無礼するを無沙汰するという。善く聞こえたり。