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BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

再起

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 その夜、富山の寺院住職ですがと名乗る方より電話。

 徳翁良高語録を再刊した。差し上げたいという。しばらく話を聞いていると次のようなことだった。

 自坊が徳翁ゆかりの寺院でもあり、大乗寺脱牌問題など関心があったが、あれこれ調べているうちに私の論文に出逢った。まだ一、二しか読んでいないが、私の扱っている大成経と徳翁との関係に高い関心を寄せている。ついてはこの方面の私の論文を恵送いただけないか。自分からは、縁あってこの度再刊した徳翁語録を差し上げたい。

 ありがたい申し出に二つ返事で応諾。翌日、『神秘壺中天』と『旧事紀略夜話』ほか数編の抜刷を送る。次の日、向こうから届いたのが写真の四冊。これに加え、その寺院の二世和尚の語録二冊、寺誌、関係文献コピーが二つ。思いがけないできごとにありがたさと共に、疼痛が一つ。

 大成経と曹洞宗の関わり指摘し、徳翁の著作を見出して二著を翻刻。この問題に着手し始めて十年を過ぎた。だが翻刻作業の後、その追求は停滞したまま数年が経過している。他への関心もあるが、なによりも自分の能力に対してのこの問題の難しさから、充分に追い切れていないというのが正直なところ。「疼痛」と言ったのはそのあたりにある。

 壺中天と夜話の翻刻文をあらためて拡大コピーして用意した。今一度取り組もうと思う。今年の課題が一つ増えた。