BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

よこみち【真読】 №37 「 “ 金をばらまく ” 行為 」

2015年4月にfbタイムラインにアップした件。 https://www.facebook.com/groups/286667194842778/permalink/427701390739357/寺院法要で行道が始まると参詣者から僧侶に向かってお金(硬化)が「投げ寄せられる」(投げつけ・・じゃ変だしね)。秋田県大館市…

【真読】 №37「散銭」 巻二〈供養部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

これのことかな。 テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号24 散銭の名、内典にこれ無し。俗に参銭、または賽銭と書ける本拠なし。散銭の文字は韓退之が『仏骨表』に出たり。 『仏骨表』にいわく、「皆な云く、天子・大聖なお一心…

よこみち【真読】№36 「美談の法則」

※すいません、一枚目の画像は投稿ミスです。 仏伝や仏教経典に由来する話はあまた在る。仏教なんて知らないがその話なら知っているという人も少なくない。今回の本編の話題もきっとそうだと思う。「貧女の一燈」。仏教が誇る(いや実際は誇っているかどうか…

【真読】 №36「貧女の一燈」 巻二〈供養部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号24 ちなみに問う、「ことわざにいわく、“貧女の一燈”は、本説いづれに出たる」。 答う、『阿闍世王経』にいわく、「時に老母あり。王の仏を供養するを見て、自ら念ずらく、“我れ今世、かく…

よこみち【真読】№35 「♪心の闇を照らします~」

「心の闇」という言葉がある。 標題は曹洞宗の詠讃歌にあるごくポピュラーな曲の一節。釈迦が衆生の救済を胸に誓った時の言葉をもとにしたものだと言われている。この場合、「心の闇」が意味するのは、人びとの心の中にある悩みや迷い、あるいは仏の教えをき…

【真読】 №35「燈の愚癡の暗を除く」 巻二〈供養部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号24 仏燈に、愚癡の闇を除く効能あり。 『羂索経』十九に、燈の真言を説いていわく、「かくの如きの真言三遍し、燈明を加持して、献じて供養すれば、持法の者の諸の暗障を蠲(のぞ)くを観る…

よこみち【真読】 №34 「気まぐれな由来譚」

今回の「常燈」、これまたいつもとちがう説き方だ。特に一つ前の №33「燈を滅(け)すに口をもって吹くことを禁ず」の由来の説き方とは好対照だとも言える。 №33の場合は、具体的な挙措動作が理由だったが、№34の場合は、釈迦の聖人的資質に依っている。「お…

【真読】 №34「常燈」 巻二〈供養部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

※よくあることですが、写真と本文の内容はなんの関係もありません。 テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号23 問う、「仏前の常燈、本説ありや」。 答う、「『資持記』には、長明燈と名づく。『五百問』を引いていわく、“もし仏…

よこみち【真読】 №33 「燈燭は手で扇いで消してもだめだったの!?」

今回の本編、その内容にびっくりされた人も多かったのではないだろうか。 ロウソクの明かりを消す時に「口で吹いてはいけない」とは、ちまたでもよく耳にする。だから息で吹き消さないで、手でぱふっと扇いで消すことが多いと思う。中には消灯用の小型うちわ…

【真読】 №33「燈を滅(け)すに口をもって吹くことを禁ず」 巻二〈供養部〉(『和漢真俗仏事編』読書会)

webテキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号23 仏前の燈を滅(けす)に、手をもって扇いで滅(け)すと、口をもって吹くとを禁ず。『僧祇律』に見たり。「まさに箸を操(とっ)て炷を摂すべし」と云えり。

よこみち【真読】 №32 「マッチ売りの少女・・・、じゃなくて!」

たいへんフラチな連想で申し訳ないが、「燈」のよこみち・・と思いめぐらしてまっ先に頭に浮かんだのが、野坂昭如の『マッチ売りの少女』だった。 あんなところでマッチ燃やしたらやけどするんじゃないかな、と心配した高校時代。今の歳になって同じシチュエ…

【真読】 №32 「燈」 巻二〈供養部〉(『和漢真俗仏事編』読書会)

webテキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号23 『文殊問経』に三十五の供養物を説きたまうに、初めに「燃燈・焼香・飲食・衣服」と列ねたまえり。 ○『燈指経』にいわく、「長者に一子あり。指に光明あるをもって燈指と名づく。その…

よこみち【真読】 №31 「不老長寿の花」

※閲覧注意。本文中の一部に不快な思いをさせるおそれのある内容があります。気の弱い方は閲読をご遠慮ください。 本編 №27 にいただいたMeiko Chichibu さんからのコメント。「私は亡き婆に“萎れた花を仏様にあげたまんまにしておけばだめ。仏様に申し訳ない…

【真読】 №31「供養華の枯れるを悪相とす」 巻二〈供養部〉(『和漢真俗仏事編』読書会)

webテキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号22 問う、「行者、壇上の瓶華、もし日を経ても枯れ萎まざれば願成就の相とし、枯るれば行者の不吉とすと云う。出処ありや」。 答えていわく、「『陀羅尼集経』第一「仏頂印呪」に、行者…

よこみち【真読】 №29 & №30 「 ♪ 供養花もいろいろ咲き乱れるの~」

というわけで『蘇悉地羯羅経』を読んでみた。 なにが「というわけ」かと言うと、本編 №29と №30のことである。仏を供養するために、トゲのある樹に咲く花、ムクゲの花、臭い花や辛かったり苦かったりする花はいけないとある。でもなぜダメのなのかその説明は…

【真読】 №30「木槿(ムクゲ)の華を忌む」 巻二〈供養部〉(『和漢真俗仏事編』読書会)

webテキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号22 また問う、「ムクゲの花を仏に献ぜずと云う、これも本拠ありや」。 答う、「『蘇悉地羯羅経』、供養花多種を説きたまい、用いざる花をも多種説きたまう中に木槿(ムクゲ)華出でたり…

【真読】 №29「刺(はり)ある樹の華」 巻二〈供養部〉(『和漢真俗仏事編』読書会)

webテキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号22 因みに問う、「刺(はり)ある樹の花は調伏の所用にして、諸尊の供養物とせず、と聞けり。本拠ありやいなや」。 答えていわく、「『蘇悉地羯羅経』一にいわく、“諸華を用いる中に、た…

よこみち【真読】 №28「如是心意供養、最上更無過者」

今回の本編「華に貴賤あり」、いつもとちょっと様子が違うように感じる。その疑点は二つ。 まずタイトルと本文の内容。タイトルは「華に貴賤あり」だから、内容もそうなのかと思うと、話のオチは「心意を供養最上にして、さらに過ぎるもの無し」とあって、つ…

【真読】 №28「華に貴賤あり」 巻二〈供養部〉(『和漢真俗仏事編』読書会)

webテキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号22 秘経の中には白き花の馥(こうば)しきものを貴しとして仏に献じ、雑華の香しきものを金剛等に献ずる等の義あり。もしまたそれぞれの華無ければ、むかし献ぜし華を思い出し、運想供養…