BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【真読】 №96「門火(かどび)」 巻四〈送終部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号43 これもまた漢土の風俗なり。 『顔氏家訓』に曰く、「喪、出づるの日、門前に火を燃(た)く」と。○『周礼』に曰く、「喪に門燎(かどび)を設く」。○喪、出る時、門火を燃(た)くこと、…

よこみち【真読】№95「人生は・・終わっても旅」

もとは夜暗くなってから墓穴に入れてやる冥銭であったものが、いつの頃から「六道」の名を与えられたのだろう。 ふつうに考えれば、死後、次生の可能性として想定される、天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄の六道にかかわりあろうと思うが、本編ではそれに…

【真読】 №95「六道銭」 巻四〈送終部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

これもと漢土の俗法に習うものなり。漢には昏寓銭(こんぐうせん)と名づく。亡者の路用に備うるこころにて吾が俗、六道銭と云う。○『事物紀原』に曰く、「漢、葬る者に昏寓銭あり。昏晩に銭を壙中(つかあな)に埋め、死者の用になす」。

よこみち【真読】№94「マントラコーティング」

『真俗仏事編』の編者・子登は真言系の宗教者だと推定している。それを思えば、本編№94で経衣に書く経文を、「今日びは法華経や阿弥陀経なんかの経文を書いているふうもあるようだが、本来はきちっと真言陀羅尼でなきゃあかん」と言っていることも由あること…

【真読】 №94「経衣(きょうかたびら)」 巻四〈送終部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号41 問う、あるひとの曰く、「亡者に経衣(きょうかたびら)を着せるはかえって亡者に咎(とが)を与えるなり。その故は経巻を焼く罪、並びに不浄に触れる失(とが)、経律に見たり。ゆえに…