BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

よこみち【真読】№88「お葬式に僧侶は必要か?」

昨今よく話題になるところだ。識者の皆さんもさまざまにお考えのあるところだろう。ひとまず私の考えを読んでいただいた後で、どんどん突っ込んでいただければありがたい。 まずは一つ前の本編№87「葬法」とその「よこみち」を覧ていただければおわかりのよ…

【真読】№88「僧を請して引導す」 巻四〈送終部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号40 『毗那耶律(びなやりつ)』に云く、「送葬の苾蒭、よくする者をして無常経並びに伽陀を誦せしめ、それがために呪願せしむべし」。 ○『浄飯王般泥洹経(じょうぼんおうはつないおんきょ…

よこみち【真読】№87「どうしよう、死んじゃった・・・」

別に殺人事件の話ではない。問題なのは遺体処理なのである。 本編№87で四種の葬儀法を挙げているが、ここで問題になっているのは死後の魂をどうしようとか、成仏あるいは成神(こんな表現があればだが)の儀礼的手続きはいかにすべきだとかの問題ではない。…

【真読】№87「葬法」 巻四〈送終部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号40 天竺に四種の葬法あり。 一には、水葬。謂く、江河に投げて魚鱉(ぎょべつ)を飼(か)う。 二には、火葬。謂く、薪を積てこれを焚く。これを荼毗(だび)とも、闍維(じゃい)とも云う…

【真読】ちょっといっぷく(四)『真俗仏事編』と曹洞宗の年忌葬祭説

さて本編№86で『真俗仏事編』巻三「祭霊部」が終わった。次回からは巻四「送終部」が始まるが、これまでにならって一巻の区切り、その幕間に「ちょっといっぷく」しよう。ここでは本文の内容から離れて『真俗仏事編』をいろんな方向から見ようと試みてきた。…

よこみち【真読】№86「ロクブさま来た!」

「昔はこのあたりもよくロクブさま来たもんだ」。 親の世代の話である。このあたりとは当地、秋田県北部。このロクブさまが、廻国六十六部納経の巡礼者のことと知ったのはずっと後になってからである。私自身は実際に見たことや出会ったことはない。子どもの…

【真読】№86「廻国納経」 巻三〈苦行部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号39 六十六部の納経の人、今の世はなはだ盛んなり。これ北条時政前生納経の事より起これり。 ○『太平記』第五に曰く、「昔、鎌倉草創の始め、北條の四郎時政、榎嶋(江ノ島)に参籠して、子…