2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧
テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号59 俗典に達し、詩文を巧みにし、書を能くする等は、並びに世法なるを以て僧の事(わざ)とするに非ず。然りといえども外道を伏するために外書を学せよと『四分律』にこれを聞く。このゆえ…
執物(とりもの)。神道儀礼ではよく知られた名前。 たとえば『神道辞典』は、「採物 神楽などの神事芸能で舞人が手に持って舞う物。執物、取物とも記す。あるいは神事・舞に用いる用具を清めるための舞において、舞人が手にする物を採物ということがある。…
テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号59 僧の扇を執るは、これ礼なりとす。 『要覧』に云く、西天、多くは扇を執る。『阿含経』に云へるごときは、阿難と羅云(らうん)と皆な扇を執りて仏に侍す。優婆律蔵を結集するとき、波斯…
乞食・托鉢の話題は本編の巻三№69「托鉢の僧に施す」でも取りあげていて、そのよこみち「マジメだけじゃ、つまんない」で行乞に関わるいくつかの説を紹介した。http://ryusen301.hatenablog.com/entry/2016/01/17/101801http://ryusen301.hatenablog.com/ent…
テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号59 今の托鉢の僧をみるに、多くは口を養うためのみ。なんぞ杜多(づだ)の浄行ならむ。まことに誡むべし。このゆえに如法を知らしむ。 『行事鈔』に『四分律』を引いて云く、比丘、村に入て…
業の問題をしばしば取りあげている道元だが、今回の本編のテーマに触れて、永平広録の中の次の説示を取りあげてみたい。 それは広録巻7-517上堂である。 闍夜多(しゃやた)大士と鳩摩羅多(くもらた)尊者の問答に因んで道元が展開する場面だ。 大士が尊…