2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧
ふとしたことから内容もわからず購入。 権藤圓立と梅花流の出逢いのくだりがあった。著者は龍谷大出身。大谷派。仏教音楽では業績あり。同著者による『日本仏教洋楽資料年表 』あり。 著者は大正4年(1915)生まれ。同じ時代を生きた仏教音楽関係者について…
桜井徳太郎先生(以下ときに敬称略)。かつてゼミ生の末席を汚した。小柄ながら温厚な先生。ほとんど門外漢のような私の発表や論文にもていねいに所感を寄せてくれた。おそらく先生の著作の半分も読んでいないかもしれないが、こんなことを思っていた。専門…
カトリックの学校にあって、仏教への関心から、橋本恵光老師について得度、沢木興道、酒井得元、内山興正各老師への参学、道元の著作との出逢い等語る「序」が印象深い。 袈裟を把針し、信仰する思いで宗典を読むその姿勢に、自分の身を恥ずかしく顧みる。 …
梅花流発足以前の「仏教音楽」をめぐる動態観察のための資料 新しい仏教音楽展開のための五つの条件 1,仏教音楽の創作と演奏に携わる人の宗教的信念の存在 「新しい仏教音楽に携わる者は、僧侶又はこれに準ずる者、或いは少なくとも篤信者でなければならな…
前回に続き、「年忌葬祭説」の後半「送終部十条」をアップ。 送終部十条 一ニ葬法 法苑珠林第百十六(初丁)ニ云ク、天竺ニ四種ノ葬ノ法アリ。一ニハ水葬、謂ク江河ニ投テ魚〓ヲ飼フ。二ニハ火葬、謂ク薪ヲ積デ之レヲ焚ク、コレヲ荼毘トモ闍維トモ謂フ。後分…
先週ずっと本庁の養成所詰め。カンヅメ生活を言い逃れにアップをサボっていたので、反省。二つくらい行っとくか。 この資料は明治初期の教導職試験対策の参考書とも言うべきもの。一応、準公式的見解と言ってよいだろう。 全十条のうち、第四条にあたる「年…
もともとfbでは文書の蓄積に難があると思って始めたのが動機のこのblog。 だからどうしてもこんなfbの寄せ集めみたいな時もある。 当地(北秋田)では「だみ」「だみっこ」などと呼ぶこれ。正式には四方龕とでも言ったらいいか。檀信徒葬儀に用いる物で…
『百鬼夜行絵巻』の書誌と、この絵巻の目的に関わる考察。 一 百鬼と百鬼夜行 左大臣藤原頼長の日記『台記』康治3年(1144)5月5日条 「百鬼を見るの術」 暦法博士賀茂在方編『暦林問答集』(1414成立) 「夜行を忌む。てえれば、百鬼夜行日と名づく」 鎌倉…
『蓮蔵海五分録』巻三 第四龍満寺分 龍満寺は但州二方郡諸寄村に属す。山を諸谷と号す。明和四年(一七六七)丁亥二月二十八日を以て進山す。時に四十八歳なり。 結冬示衆 吾が此の所在は、北海の辺隅、千山萬壑之を三面に帯たり。世間の消息、濫りに通ぜず…
西暦 年号 月 日 年齢 事項 誕生 1737 元文2 3~4 70 「太極図説」講義を開講する。 1739 元文4 5頃 72 『古語拾遺』講義を開講する。 1739 5 72 「太極図説」講義を開講する。 1739 11 16 72 甲賀通元『医方紀原』に序文を寄せる。 1739 72 『左伝比事』を…
昭和27年4月 佐々木泰翁内局成立 これ以後、佐々木総長の下、曹洞宗教団は民主化。平和主義、正法敷衍の路線を積極的にてんかいする。 第205号昭和27年5月号 告報 国民待望の平和条約はその効力を生じ、茲に吾が日本がその主権を回復して独立するに至りしは…
「日本再建」とは、戦後日本の一つの命題とも言えるもののように感じてきた。 社会の各層、各組織でこの命題に挑んでいるように感じる。 とすればこの作業をもう少し続けて、そこに見える傾向・特色を見出せないだろうか。 「徳は本也、財は末也」(大学の孔…
「人間宣言」と通称されることもあるこの詔書 これ自体の問題も様々に問いただされているようだが、しばらくはこの後に日本の各層で盛んになる「新日本再建運動」の端緒としての意義を考えるためにこの詔書を採りあげてみた。 以下は国立公文書館でこれを掲…
秋田県立公文書館所蔵の長岐文書をもとにした本格的研究 これまでの田口勝一郎を初めとする県内研究者の成果をしのぐものと思う。 はじめに 一 文政期の「郡方備米」と「郷備米」 (一)文政三年の「郡方備米」 (二)文政六~八年の「郷備米」 (三)文政十…
島根半島の先端近く、磯の香りのすぐそばに美保神社がある。 祭神は三穂津姫命(みほつひめのみこと・大國主神の御后神)と事代主神(ことしろぬしのかみ・大國主神の第一の御子神)。男女二柱の神だが、イザナギ・イザナミのような婚姻関係にあるのではなく…