BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

2019-01-01から1年間の記事一覧

【世読】No.12「嘸(さぞ)」巻一〈倭文用語類〉(web読書会『世説故事苑』)

この字『字書』に出づと雖も、今俗説に云うサゾの字義曽て有ること無し。これ吾が邦の造り字なり。俤(おもかげ)或いは糀(こうじ)などの類の如し。今俗に嘸(さぞ)と云うは尤もと領承する意なり。尤もと同心し異議なき時サゾと答うる詞なる故に文字口無に従う…

よこみち【世読】No.11「忖度の風土」

かっちりした武家社会の階層意識の反映なのだろうか。 文書の最後に必ず「そうろう」と附けるのは「いかがおぼしめすぞ、と先様の気をうかがうなり」ということだそうだ。これは「いかがでございましょうか、と相手の機嫌を伺う」というわけだから、たとえこ…

【世読】No.11 「候(そうろう)」巻一〈倭文用語類〉(web読書会『世説故事苑』)

『釈名』に「候は護なり。諸事を伺するなりとなり」然れば候はウカガウなり。倭俗の書札に詞の末には必ず候(そうろう)と云うは云下たる事ヶ様(かよう)なり。如何が思召ぞと先様の気をうかがう意なり。『壒囊鈔』にもこの義を叙ぶ。余嘗て人に聞けり、候(そ…

よこみち【世読】No.10「す、スキが・・」

「追って沙汰あるを待て」 〈沙汰〉なんて聞くとついこんな時代劇がかったセリフを思い浮かべてしまう。でもあらためて沙汰の着く言葉を挙げてみると、 刃傷沙汰、裁判沙汰、警察沙汰、色恋沙汰、新聞沙汰、沙汰止み、沙汰無し、音沙汰、御無沙汰、正気の沙…

【世読】No.10「無沙汰(ぶさた)」巻一〈倭文用語類〉(web読書会『世説故事苑』)

ご・ぶ・さ・た・ね ♡ 沙汰とは『杜詩』に曰く。「江河の濁るを沙汰す。」『集註』に曰く。「沙汰は篩(ふるい)を以て沙(いさご)を貯わえ、その細かなるを去りて、その大なるを存するを汰と曰う」[已上] 言う心は物の道理を別つこと沙を汰(ゆり)て細かなる…

よこみち【世読】No.9「硬派の王道」

和語としての「かたじけない」の説明には、恭・辱の字が充てられ、「高貴なものに対して下賤なことを恐れ屈する気持ちを表す」とある。恐れ多い、面目ない等にならんで、分に過ぎた厚意を受けてありがたくうれしい、とある。ここには「私のように低い身分の…

【世読】No.9「辱(かたじけなし)」巻一〈倭文用語類〉(web読書会『世説故事苑』)

『書言故事』一の注に曰く。「辱は恥なり。徳無きに極めて厚恩を承くるを恥づ。」○この意は譬えば金子くだされて辱(かたじけない)と云うときは某、御辺に対してケ程厚き志を受くべき恩のおぼえ無き故に辱入(はじいり)たと云う意を辱(かたじけなし)と云う」と…

よこみち【世読】No.8「亡者の集い」

このたびの「参(サン・まいる)」だがちょっと見てみるとかなりツッコミどころの間口が広いもののようだ。 たとえば和語としての「まいる」。どこそこへまいる、という本編の言い方のほかに、すぐ思いつくのは「いや~、まいっちゃったよ」という言い方。他…

【世読】No.8「参(サン・マイル)」巻一〈倭文用語類〉(web読書会『世説故事苑』)

これも禅家より出たり。禅家に朝の上堂を早参と云い、暮に看経するを晩参と云い、不時に説法するを小参と云う。総じて和尚に拝謁して法を問うを参ずると云う。 今俗に彼(かしこ)に到るを参すると云い、参(まいる)と云うこれに依ってなり。参の字義はまじわる…

よこみち【世読】No.7「ちんぷんかんぷん」

挨、拶、いずれも一対一で禅僧が相対した時、相手の禅機をはかるところから生まれた語。この本編の解説は、ときに一見意味の通じにくい仕草や言葉を交わすこともある禅問答を踏まえているものだ。 落語「蒟蒻問答」は、禅問答のちんぷんかんぷんさをパロディ…

【世読】No.7「挨拶」巻一〈倭文用語類〉(web読書会『世説故事苑』)

これ禅家の語なり。禅家に一機一言にて来者の胸中を試むるを挨拶と云う。俗に客に対談するを挨拶と云はこれに依ってなり。 ○『碧巌集』三に曰く。「玉は火を将(も)って試み、金は石を将って試み、釼は毛を将って試み、杖は水を将って試み、衲僧門下に至って…

よこみち【世読】No.6「最期のごちそう」

三国時代、呉の人孟宗は筍好きの母親のために冬山の竹藪に筍を求めに入る。しかし雪の中に筍はない。落胆と悲しみに天を仰ぐ孟宗に感じて、天が筍を与えたと伝えられる。 こと大切な人のために少しでもよい食材を用意したい、そのためにできる限りの手を尽く…

【世読】No.6 「奔走」巻一〈倭文用語類〉(web読書会『世説故事苑』)

客を饗応(もてなす)を奔走と云う。奔り廻りて供具等を弁する意なり。馳走と云うも同じ。 ○『書』の「武成」に云く。「駿(すみやか)に奔走して籩豆(へんとう:食物を盛る器)を執る。」

よこみち【世読】No.5「珍獣」

はたして『世説故事苑』選者の子登は知っていたかどうか、禅宗で「珍重」と言えばまっさきに思い浮かぶのが法戦式の場面だろう。結制安居のクライマックス。座中より選ばれた首座和尚相手に、血気盛んな修行僧達が語気も鋭く次々と法問を挑んでくる。それを…

【世読】No.5「珍重(ちんちょう)」

この画像は全国曹洞宗青年会般若のHPよりいただきました。営利目的の二次利用ではありませんのでご容赦下さい。 『要覧』に曰く。「釈氏相い見(まみ)えて将に退かんとする時、即ち口に珍重と云う。」○『僧史略』に曰く。「去るに臨んで辞(ことば)して珍重と…

よこみち【世読】No.4「偽りの中の真実」

本編の語源について手近な辞書類からコメントするという前回のやり口はお手軽なんだけれども毎回ワンパターンに流れそうでどうも居心地が悪い。で今回はもうちょっとナナメからと思ったのだがちょっとおもしろいことに気がついたので、とりあえず導入は前回…

【世説】№4「目出(めでたし)」

これに二説あり。『古今集』の歌に「残りなく 散るぞメデタキ桜花 ありて世の中 はてのうければ」新歌には、『寄子歌述懐』に「思ふこと なげぶし聲にうたうなり メデタヤ松の 下にむれいて」[西三條逍遥院内符實隆]。メデタシと読める古歌も希なりとかや…

よこみち【世読】No3. 「むずい」

この度の本編は「むずかしい」の語源に関わるものだったが、一読された方の中には「おや?」と思われた方も少なくないだろう。私もその一人である。 亀のことを蔵六と呼ぶのは一般に知られていて、蔵六池などという名称もあちこちに見かける。もとは仏典由来…

【世説】№3「六蔵(むつかし)」

俗に六借(むつかし)の字を用ゆ、然れどもこの字義、古来審らかならざることなり。有る人の言えるを聞くに、俗語ムツカシと云うは、『雑阿含経』の説に、亀の六つを蔵すと云うより起これり。しかれば具(つぶさ)には六蔵(むつかくし)と云うべし。ムツカシは中…

よこみち【世読】No.2 「元気だよ」

アップするのが義務のように感じてせっせと次を考える。 アップしない期間が続くとサボっているみたいで罪悪感にさいなまれる。 このどちらもイヤなので気が向いた時に更新すればいいや~と思いつついるのだが このところ「最近どうしたの?」「もうお終い?…