BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

佐藤鐵章『季節風の彼方に』

後味の悪い読後感。 著者・佐藤鉄章は大館市十二所出身。本名は有次郎。昭和12年から17年までR小学校で教師を勤め、昭和20年代から30年代にかけて鷹巣農林、大館鳳鳴、大館桂各高校の教諭を歴任、その後上京し作家として活躍したという。 本書は始め自費出…

大賀亮谿師範 その2

大賀亮谿(渓の字を用いている場合もある)師が静岡県・見性寺の五世であることは「その1」で述べた。生卒年は明治32年~昭和35年。後席を嗣いで六世となったのは実子である大賀渓生師。生卒年は昭和4年~平成26年、世寿85歳。じつは私が静岡県第一宗務所を…

大賀亮谿師範 その1

梅花流師範先達のお一人に大賀亮谿師範(静岡県・見性寺五世)がいる。 『必携』の年表などにその名前は見え、丹羽佛庵老師を筆頭に曹洞宗詠讃歌活動胎動期の一翼を担った人として伝えられている。 しかしその人と業績についてはほとんど知られていない。 た…

葛黒火まつりかまくら考 その6 「まつりの力」

まつり当日のにぎわいをしばらく置いてまつり前後のことに考えを向けてみる。 これはおそらく「葛黒」に限らず、どこのどんなお祭りにも共通することだと思うが・・。 「葛黒火まつりかまくら」が途絶えてから、再開の時まで15年。この間ずっと再開を願い、…

葛黒火まつりかまくら その5 「歳神と祖霊」

かまくら行事はご神木の伐採から飾り付け、起ち上げて夜の点火、最後に小さく切り分けて参加者へ分与する、というご神木を中心に次第しているようだが、大事なファクターはまだある。 ご神木のそばに大きなかまくらをひとつ作り、さらに数十の小さなかまくら…

「過疎」という表現

住まいは北秋田の一隅。 かつては七日市村、のち周辺町村と合併し町の名前となり、10年ほど前に近隣四町と統合して市となったが、村当時の連帯意識は今に継承されている(ネガティブな意味で言っているのではない)。ほぼ当時の七日市村に該当する北秋田市…