【真読】 №44「斗帳」 巻二〈供養部〉（『和漢真俗仏事編』web読書会）
テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号26
『陀羅尼集経』第三「般若軌」に、二十一種の供養物を説く中に、「第七には宝帳」と云へる、すなわちこれなり。
○また『七倶胝準提陀羅尼経』にいわく、「像をもって、精室（道場なり）において、秘密供養あれば、帛（きぬ）をもって像を覆へ。念誦せん時は覆帛（ふはく、斗帳なり）を去て瞻礼供養せよ。念誦畢（おわっ）て、却って帛をもって覆へ。慎んで人に見せしめることなかれ（今世、霊像を秘仏とする本説なり）」。
○また虚空蔵求聞持法に、画像安置の法を説いて、浄き物をもってこれを覆へ、と云えるもまたこれ宝帳の出処なり。
