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BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

【真読】 №46「梵唄(ぼんばい)」 巻二〈音楽部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

画像は「迦陵頻伽(かりょうびんが)」

103810.jpg (580×706)

テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号27

 梵唄は法事の声明なり。しかるに天竺の梵唄は漢土の讃詞を咏歌の如きものなり。ゆえに『要集』にこれを釈していわく、「経にいう、“微妙の音声をもって仏の徳を歌咏するなり”」といえり。
 『名義集』十一にいわく、「唄匿(ばいのく)、あるいは梵唄、ここには止(やむ)という。言うこころは、この梵唄を唱えるに因て外縁すでに止む、その時寂静なるを以て法事をなすことを得る。このゆえに仏、これを聴(ゆる)して製(つくら)しむるなり」。
 『十誦律』にいわく、「諸天、唄を聞いて心喜ぶがためのゆえに唄の声を開く、と」。
 『毘尼母経』にいわく、「仏、諸の比丘に告げたまはく、“汝に唄を聴(ゆる)す”とないし、仏の言わく、“修多羅の大文多きがゆえに、ことごとく読み難し。略して要言を出し、好き辞を選んで歌うべし”と」(これ今の梵唄経の偈頌を唱ふるの本拠なり)。