BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

【真読】 №140「僧の合薬」 巻六〈雑記部之余〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

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テキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号60

 『事鈔』に『善見律』を引いて云く、医師と作(な)ならば吉羅を得て、出家の五衆ために薬を合わすことを得る。もしくは和尚、父母の寺に在りて疾病せば、弟子、また薬を合わせることを得る。
 ○『資持記』に曰く、今時の医者、もと財を求むるがためにす、既に道業に非ず。正しく聖教に乖(そむ)く。慈を懐き物を済うもの、いまだその人を見ず。然るに古の高僧、また兼ね済うこと有り。故に僧伝(『梁僧伝』第四)に明かす。晋に法開有り。善く方脈に通ず。ある人法師に問う、「高明にして剛簡なり。何ぞ医術を以て禳(いの)りを経るや」。対えて曰く、「六度を明らめて以て四魔の疾を除く」。