BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

〈最終回〉よこみち【真読】№146「やっぱり仏?」

ãããã¾ããã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

 本編の編著者・子登とは密教系修験者じゃないだろうかと以前に目星をつけていた。修験者はまた仏教-神道の双方にわたるほぼオールマイティな教養を持っている。で、この人の場合は、神道よりは仏教の方に、仏教の中では密教に、より肩入れが強い。今回の項目もそのことがよくわかる一項だ。
 じつはこの項目、『和漢真俗仏事編』の最終項目でもある。「真俗仏事」という幅広いジャンルにあって、硬軟とり混ぜて展開してきたシメが「神道の用語だって仏教語がたくさんあるぞ」という話だというのもおもしろい。

 さて今回をもって【真読】こと【web読書会『和漢真俗仏事編』】のおしまいとなる。
 2015年2月に始めて以来三年を超えたわけだが、こんな試みにおつきあいいただいたみなさまに心から感謝したい。どうも長い間ありがとうございました。
 本編の『和漢真俗仏事編』はざっと200余の項目があるのだけど、その中からあまりに専門的な展開をしているものを除いて、私自身の関心から146項目を取りあげ、それぞれにずいぶんと勝手なエッセイを寄せてきた。本編の性格や著作者にして編者の子登についてはすでにいろんな角度から取りあげてきたので、ここに到ってはあれこれ言わずにおこう。かなりのベストセラーにしてロングセラーの書物にしては、意外なほど取りあげられることの少なかった本である。さしたる深読みはできなかったものの、ひとわたり読み終えて、正直なところなんとなく満足している。もしもなんかの役に立つのであれば、リンクかけてある元blogの中では検索自由なので、興味ある方は気楽にのぞいていただければいい。
 【真読】はこれで終わりとなるが、fbの【仏事習俗アラカルト】の方はこのまま続けるので、今まで同様、いろんな情報交換の場としてお使いいただければありがたい。じつはまたもや【web読書会】をもくろんでいるのだが、新しいテキストについては近々ご紹介したい。と言っても根が気まぐれな不精者なので近々とはいつ頃になるのかお約束できない。ではそのうちに。