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BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

【真読】 №13「疫神を追う 附、疫一村に渉ること」 巻一〈祈祷部〉(『和漢真俗仏事編』読書会)

webテキスト http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/818707 コマ番号17

Tsuina_of_Yoshida_shrine.jpg (1083×1000)

 今の俗、疫厲(えきれい 癘カ)の盛んなるときは、藁をもって鬼形を造って送り祓う。これ戯るに似たれども、古(いにし)えにすでにこれあり。人皇四十二代文武帝慶雲三年(706)、天下大いに疫病あって人民大いに苦しむ。天皇患(うれ)いたまいて、土牛を作りて大儺(おにやらい)して疫神邪気を除く。これによって疫病止む、と『続日本記』に見えたり。除夜の儺(おにやらい)もまた古えの礼にして、もと疫神邪気を祓う為なり。天皇これに依れり。
 また疫癘あるときは、家々に移り、ついには一村に渉る。按ずるに『不動使者秘密法』に曰く、「西国の疫厲、或いは一家一村、逓(たがい)に相い染著して皆な死に尽くす」と。今、呉・蜀・嶺南にもまたこの事あり。この法よく除く。