BON's diary

「何考えてんだ、お前はっ!」 「い、いろんなこと」

【真読】 №126「勤行の時」 巻五〈雑記部〉(『和漢真俗仏事編』web読書会)

問う、仏前に看経勤行すること、世俗には朝夕の二時に限ると思えり。
 答えて曰く、必ずしも二時に局(かぎ)らず。『時處軌』に曰く、四時(晨・午・昏・夜半)、三時(晨・午・昏)、二時(晨・午)、一時(暇を得るに随う)、無間一切時(行住坐臥に修するなり)と説きたまえり。
 けだし人の機、各々殊なるをもって、その機根に応じて勤めさせしむゆえに、この如く多くの時を説きたまえり。しかれども実は無間一切時を仏の本懐とす。何んなれば、行住坐臥阿字の三昧に住するを無間一切時と云うゆえなり。