孟宗の季節
毎年田植え準備が始まる頃に裏の孟宗竹が出始める。
今年は5月の10日くらいからだったかな。
ここ数年、この時期に外出が続いてついつい見逃してしまい大きくなりすぎてしまったのが多かった。それほど生長がい。でも今年はここ2週間ほどうちにいる。しかも檀務はほとんど開店休業なので毎日のように様子を見ている。
ようやく雪の消えた田んぼが黒々と耕し起こされ、水を引きいれるとこんどは代掻き。見る見るぐるりの風景が湖面のようになってゆくのは爽快だ。
花粉症も終わり、ぜんそくのような咳だけがやっかいだけど、しゃべらなければどうってことない。ちらほらと咲き始めた彩りを楽しみながら、老け顔の目立ってきた相方と散歩に出る。
あぜ道や川の土手をゆくと、ときどき草わらの中からワラビが立ち上がっているのを見つける。ついでのことでなんの用意もないけどぽきぽきと手折る。相方のそそうの用心に持ち歩いている袋にいれたり、それを忘れた時にかぎってたくさんとれた時などは帽子をカゴの代わりにしたりといろいろ楽しい。
いろんな意味でストレスというものを感じることが少なくなって久しい。もう四~五年になるかな。先日ダライ・ラマから教えられたこと「慈悲の心がゆらいだり、怒りの心が生じるのは、知恵の力の足りなさゆえだ」という心境にはまだほど遠いけど、自分ながらに穏やかな日送りだな、と思う。
二祖大師がどうぞと勧めてくれる。それでは、